哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ブックフェア――「戦後60年」を問い直す

久しぶりに紀伊國屋書店新宿本店へ。すっかりおなじみになった5階のブックフェア、今回のテーマは「「戦後60年」を問い直す――東アジアの中の戦後日本」。選者は『占領と平和――〈戦後〉という経験』の道場親信氏。(ちなみに前回は拙ブログでも紹介した谷川茂…

Walking the Tightrope of Reason

出先から更新。哲学棚をぶらぶらしていたら、ひときわ鮮やかなブルーの装丁が目にとまった。帯には「おっとっと!」という文句。 ロバート・フォグリン『理性はどうしたって綱渡りです』野矢茂樹、塩谷賢、村上祐子訳、春秋社、2005 理性はどうしたって綱渡…

一週間計画

今日と明日は翻訳原稿のブラッシュアップに専念。明後日からはメルマガ原稿に専念。この一週間は、すべての権...いや労力をソヴィ...いやこれら2つのトピックに集中することにしたい。 *-*翻訳原稿をチェックしながら流していたら、いつのまにか3枚分がぜん…

いまさらブックマーク

いまさらながら「はてなブックマーク」を使いはじめてみたりする。どう使ったらおもしろいのか、まだよくわからん。◇ブックマーク@哲劇メモhttp://b.hatena.ne.jp/clinamen/基本的にコメント欄にはタグ(カテゴリー)しかつけません。いちいち感想などを書…

書籍デジタル化プロジェクト一時中止

グーグル、書籍デジタル化プロジェクトの一時中止を決定http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050815-00000002-cnet-sciGoogleは米国時間11日、著作権が保護されている図書館の書物をスキャンしてデータベース化する取り組みを、一時的に中止する予定である…

手塚治マ

手塚治虫『手塚治虫アンソロジー犬傑作集』秋田文庫、2003 手塚治虫アンソロジー犬傑作集 (秋田文庫)作者: 手塚治虫出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2003/09メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 表紙カヴァーのチワワCGが微妙…

マの日常/スナップショット×2

ともに吉川のデスクから撮影。 マンニュイ 「昼下がり。散歩にはまだ時間がある。この中途半端な間をどうにかしてください。なんとアンニュイであることよ」(大意) マ張り塔からずっと and/or 光るマ(*) 「吉川はパソコンとかいう変な機械に向かいっぱな…

写真家ブルース・ウェーバー(と犬たち)

ジュンク堂の雑誌コーナーをうろついていたら、写真家ブルース・ウェーバーの姿が目にとまった。もちろんご本人ではなく雑誌の表紙に写っていたのであるが。マガジンハウスの雑誌『BRUTUS』のようだ。表紙には「写真家ブルース・ウェーバー――犬との生活 ★ALL…

カテゴリー整理

各記事が属する「カテゴリー」(分類)を整理しました。要らないカテゴリーを消したり、似たようなカテゴリーを統合したり、見た目の順序を入れ替えたり、等々。右サイドバーにある「目次」や画面最上部にある「記事一覧」をご覧になれば変化がおわかりにな…

バルタサル・グラシアン

(という記事をさきほど書いたのですが、諸事情によりまるごと削除しました。すみません。悔やまれるかた――そんな奇特なかたがいらっしゃるかどうかわかりませんが――は、精神的肉体的世間的等々さまざまなハードルを乗り越え、ルーマンフォーラムならびにル…

世界、そして愛

翻訳原稿のブラッシュアップとメルマガ原稿の構想(いまだ迷走中)。迷走といえば。もちろん子どものころから勝新太郎のことは知ってはいた。しかしわたしが知っていたのはあくまで「勝新太郎」であり、「テレビや映画の作品に出てくる誰か」でもなければ、…

ロングフォーク/スーサイド

久しぶりに単車の話を少々。この世の中には「ロングフォーク・チョッパー」なる乗り物が存在する。まさかご存じでないなんてことがあろうかとは思うのだが、まあ、万が一ご存じでない人がいるといけないので説明しよう。まずは「ロングフォーク」から。ハン…

HDD入れ替え

各種データ(音楽、原稿など)を入れていた内蔵ハードディスクが満杯になってきたので、倍の容量の新しい内蔵ハードディスクに内容をコピーして入れ替えようと思う。こんなの、外付けのハードディスクを増設すれば済む話なのだが、ぼくはあまり外付け増設が…

ガッタガタゴー

先日、とある編集者――日ごろからその仕事ぶりに驚嘆しつつ、わたしが勝手に信頼を寄せている編集者であるが、いまは仮にヨーゼフ・K氏とでも呼んでおこう――のかたから、初めての原稿依頼をいただいた。K氏からの依頼は、仕事の規模だけをみれば単行本執筆の…

「哲学」

TRC(図書館流通センター)の「週刊新刊案内」(*)、ふだんはメインメニューの「ジャンル」分類からチェックしているのだが、今朝ふとマがさして「NDC(日本十進分類法)新訂9版」の「1.哲学」の項を覗いてみた。 ・ ・ ・にゃんとも。 (*)このサーヴィス…

@電車内

ミーティングが終わって電車で帰宅する途中、同じ車両に乗っていたマイミクHくんを発見。そのままともに夕飯を食って帰宅。ちなみに前回のマイミク遭遇は2週間前、WちゃんとAさんと新宿で(しかも別々に)。わるいことはできない。◇【関連記事】哲劇メモ > […

外で缶詰

無事に昼間に起きられたことだし、外に出かけて喫茶店で仕事をする。喫茶店だし人から強制されているわけでもないのでじつは缶詰でもなんでもないのだが、いちおうセルフ缶詰のつもりで。『新教養主義宣言』の序文(「プロローグ――心ときめくミームたちをも…

エピソード記述

とにかくタイトルが気になってしかたがない。 鯨岡峻『エピソード記述入門――実践と質的研究のために』東京大学出版会、2005 エピソード記述入門―実践と質的研究のために作者: 鯨岡峻出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2005/08メディア: 単行本購入: 4…

サラ・コフマン讃

わたしにとってサラ・コフマンとは、フロイト論のサラ・コフマンではなく、またニーチェ論のサラ・コフマンでもなく、はたまたフェミニズムのサラ・コフマンでもなく、『窒息した言葉』のサラ・コフマンであった。理由は簡単で、『窒息した言葉』にはおおい…

太陽系「第10惑星」

「第10惑星」撮影に成功=兵庫・西はりま天文台が発表http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050806-00000000-jij-soci兵庫県佐用町の県立西はりま天文台公園は5日、国内最大の反射望遠鏡「なゆた」(口径2メートル)で、米航空宇宙局(NASA)が10番目の太陽…

談話談話も仕事のうち

今日は原稿準備の一環として友人に話を聞きにいく。 *-*先日聴こうと思ったらHDDから消失していたパティ・スミス。グレン・グールドとともに領域横断的に消失している事実に一瞬とまどったのだが、気をとりなおしてレンタルショップで借りてきた。今日はこれ…

談話+酒=フニャ○○

マエ竹飲み@新宿写真は帰り道で出会った雑種仲間(われらみな雑種)。自動販売機の横でおとなしく座っていた。

おマもり

困ったときのマだのみ。◇【関連記事】哲劇メモ > [マ]

ブログの実力?

朝日新聞社の論壇誌『論座』最新号の特集は「ブログの実力」。 『論座』特集*ブログの実力、2005年9月号(124号)、朝日新聞社 特集の目次は下記のとおり。 特集 ブログの実力 遠藤薫「ジャーナリスト魂が今、ここで試される――ブログ以前、以後のメディア環…

老母草

先日、地元の市が運営する中央図書館に足を運んだ。図書館は、バブルのころに建立されたとおぼしき巨大な文化施設のなかにある。その建物には、図書館のほかにもレストランや各種イベントホールなどが入っており、講演会や展示会などのほか、小さな映画祭が…

生きているのはひまつぶし

「深沢七郎」という文字を目にするたびに、また、「フカザワシチロー」(*1)という音を人から聞いたり自ら発したりするたびに、自動的にわたしの頬はゆるんでしまう。それが言祝ぐべき事柄なのか、はたまた憂慮すべき事態なのかはよくわからないのだが、と…

昨日今日明日

今日――それが昨日のことだったのか今日のことだったのかもはやよくわからないのでとりあえず今日ということにしておこう――は朝まで仕事をしてしまったけれど、がんばって夜まで起きていた。そうすることで、夜に眠って朝に起きるという生活パターンを取り戻…

ハーヴェイ・サックス『会話についての講義』

Harvey Sacks, Lectures on Conversation, 1995 Lectures on Conversation作者: Harvey Sacks,Gail Jefferson,Emanuel A. Schegloff出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 1995/02/28メディア: ペーパーバック クリック: 7回この商品を含むブログ (25件) …

死刑台のエレベーター、4都県で6万4000台が停止

※タイトルはイメージです。夜からはじめて朝まで仕事。よくないパターンだ。こういうことをやっていると、飲み会が入るとまったく仕事ができなくなるという羽目におちいる(自業自得だが)。9時から18時まで仕事@図書館というのがわたしの(決してかなわな…

神保町と愉快な仲間たち

神保町でK夫妻と会う。K夫妻+相棒+わたしの計4人で「ラドリオ」へ。Kは学生時代からの友人。いまやアメリカの大学で(おもに)アメリカ人相手にアメリカ史/アメリカ外交史を教えているという(わたしから見れば)とんでもない日本人である。ちなみに同年…