Walking the Tightrope of Reason
出先から更新。
哲学棚をぶらぶらしていたら、ひときわ鮮やかなブルーの装丁が目にとまった。帯には「おっとっと!」という文句。
- 作者: ロバートフォグリン,Robert Fogelin,野矢茂樹,村上祐子,塩谷賢
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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野矢茂樹氏ら3人が翻訳。同じ春秋社から昨年刊行された『ここからはじまる倫理』を思い出させる企画。野矢氏も一枚噛んでいることだし、目次も気に入ったし、わたしはこういう「一般向けの哲学本」に弱い(*)ので、そのままレジに持っていってしまった。
- (*)自分でもいつか「一般向けの(=非専門家〈も〉読める)スゴイ本」を書けたらどんなにいいだろうと夢想しているのである(まぁ無理だろうけど)。それでいつも「成功例」(=お手本)を探しているといった次第。いまパッと思いつくのは、大森荘蔵『流れとよどみ――哲学断章』(産業図書)、野矢茂樹『哲学の謎』『無限論の教室』(講談社現代新書)、田島正樹『魂の美と幸い――哲学形式としてのエセー』(春秋社)、永井均『翔太と猫のインサイトの夏休み』『私・今・そして神――開闢の哲学』(ナカニシヤ出版/講談社現代新書)、トマス・ネーゲル『哲学ってどんなこと?――とっても短い哲学入門』(昭和堂)、等々。
で、下記は目次。
はじめに
序論
第1章 どうして論理法則に従わなければならないのか
第2章 ディレンマとパラドクス
第3章 純粋理性とその幻想
第4章 懐疑論
デカルト主義的な懐疑論
ヒューム的な懐疑論
ピュロン主義の懐疑論
第5章 挑戦に対して穏健に答える
第6章 好みの問題
第7章 結語
註
訳者あとがき
参考文献
◇春秋社