哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

世界、そして愛


翻訳原稿のブラッシュアップとメルマガ原稿の構想(いまだ迷走中)。

迷走といえば。

もちろん子どものころから勝新太郎のことは知ってはいた。しかしわたしが知っていたのはあくまで「勝新太郎」であり、「テレビや映画の作品に出てくる誰か」でもなければ、「誰かの役を演じている勝新太郎」ですらなかった。どこまでいっても勝新勝新だったのである。

さて、生まれてはじめて「役者として」の勝新太郎を観ることができるかもしれないという望みを抱いたのは、彼が死んだときにテレビで放映された映画『迷走地図』(1983)であった。主役はもちろん勝新で(久々の映画復帰であった)、その役どころは通産大臣。大物政治家である。さあどんな大物ぶりを発揮してくれるのか。わたしは興奮と不安とともにテレビの前に座った。しかし彼が姿を見せた瞬間、思わずわたしは叫んでいた。

てか勝新じゃん!

やっぱり彼は通産大臣などではなかった。やっぱり勝新以外の何者でもなかった。

 *-*

サンボマスターの新曲。ついに世界+愛で来やがった。フジテレビ系ドラマ『電車男』主題歌。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

サンボマスター - 公式サイト

フジテレビ『電車男』 - きっかけは、フジテレビ