哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

犬ヶ島☆ユリイカ

詩と批評の雑誌『ユリイカ』のウェス・アンダーソン特集号に寄稿しました。アンダーソン監督の最新作『犬ヶ島』は5月25日(金)から全国ロードショーがスタートします。蓮實先生がおっしゃるとおりの傑作、ぜひご覧ください。

  • 吉川浩満「犬は防衛されなければならない」、『ユリイカ 2018年6月臨時増刊号 総特集=<決定版>ウェス・アンダーソンの世界 『犬ヶ島』へようこそ!』青土社、2018/5

ユリイカ 2018年6月臨時増刊号 総特集◎<決定版>ウェス・アンダーソンの世界 -『犬ヶ島』へようこそ! -

ユリイカ 2018年6月臨時増刊号 総特集◎<決定版>ウェス・アンダーソンの世界 -『犬ヶ島』へようこそ! -

  • 作者: ウェス・アンダーソン,野村訓市,ティルダ・スウィントン,レイフ・ファインズ,蓮實重彦,三浦哲哉,細馬宏通,土居伸彰,山村浩二
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2018/05/28
  • メディア: ムック
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特集号はご覧のとおりの豪華ラインナップ。

【目次】
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3173
■『犬ヶ島』への冒険
日本文化から喧騒と沈黙を学ぶ / ウェス・アンダーソン(聞き手・構成=立田敦子)
私たちはみんな動物であり、変わり者である / ティルダ・スウィントン(聞き手・構成=中村明美)
あのころ想像した未来に僕らはいる / 野村訓市(聞き手=編集部)
このホークス的なコメディは、文字通りの傑作である――ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』 / 蓮實重彦
I won’t hurt you.――『犬ヶ島』と野蛮 / 篠儀直子
同期の快楽――『犬ヶ島』によせて / 須藤健太郎
襖絵から犬が飛び出す――『犬ヶ島』で鼻面を愛でる / 郷原佳以
イヌは防衛されなければならない――『犬ヶ島』覚え書き  吉川浩満
いいことばかりは続かないとしても / 大崎清夏
犬のことば――『犬ヶ島』の会話 / 細馬宏通
ウェスヶ島と周囲の群島たち、もしくはアニメーションの新たな王道 / 土居伸彰

■対談#01
アニメーションという旅路【stray】の途中で / 細馬宏通+土居伸彰

■対談#02
テキサスの謎――ウェス・アンダーソンのサスペンス性をめぐって  / 蓮實重彦+三浦哲哉

■『グランド・ブダペスト・ホテル』の革新
『グランド・ブダペスト・ホテル』公開時インタビュー / ウェス・アンダーソン+レイフ・ファインズ(聞き手・構成=金子裕子)
「失われた世界」への旅――『グランド・ブダペスト・ホテル』についての四つの断章 / 篠儀直子
感嘆すべき優美さをもって――ウェス・アンダーソンとフランソワ・トリュフォー / 大久保清朗
移動と平面――ウェス・アンダーソンと映画史 / 渡邉大輔
メリエス的な、フィクションの記述 / 三浦哲哉
ファンタスティック Mr. アンダーソンの後悔と正義 / 佐々木敦
八時間のスープ――友人ウェスと、撮影秘話 / 野村訓市(聞き手=編集部)

■宝箱のなかの物語
理性から野生へ――アニメーションの動物的無時間の世界 / 山村浩二
イッツ・ア・ワイズ・チャイルド――あるいは、あらかじめ与えられたものたちの苦悩 / 高城晶平
はしごして、うぇすして、さかのぼって。 / 藤田貴大
ちいさな世界を覗く魔法 / 名久井直子
映画における服飾的細部と着崩される文体【スタイル】 / 小澤京子
方法としての「父性」 / 斎藤環
コンパートメント――ウェス・アンダーソンの箱 / 小澤英実
ジングル・ジャングル・モーニング――ウェス・アンダーソンのサウンドデザイン / 大和田俊之
ディス・イズ・アワー・ランド!――ウェス・アンダーソンのマスタープラン / 宮代大嗣

■資料
ウェス・アンダーソン フィルモグラフィ / 渡邉大輔

www.foxmovies-jp.com