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哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

随想

アイアン・メイデン☆文藝別冊

私がエッセイを寄稿した刊行物のご紹介です。 吉川浩満「部室とメイデンと私」、河出書房新社編集部『文藝別冊 アイアン・メイデン──悠久のヘヴィ・メタル叙事詩』河出書房新社、2016/04 アイアン・メイデン: 悠久のヘヴィ・メタル叙事詩作者: 河出書房新社…

新論考☆子午線

詩と批評の雑誌『子午線 原理・形態・批評』にエッセイを寄稿しました。 吉川浩満「フロイト革命の帰趨──合理性のマトリックスとロボットの叛逆」、『子午線』Vol.4、書肆子午線、2016/1 http://shoshi-shigosen.co.jp/books/shigosen4/shoshi-shigosen.co.j…

マンガがあるじゃないか☆14歳の世渡り術

河出書房新社の書き下ろしシリーズ〈14歳の世渡り術〉、最新作のテーマはマンガです。私もとっておきの作品についてエッセイを寄稿しました。題して「ギャグとダンドリと私」。 吉川浩満「ギャグとダンドリと私――泉昌之『ダンドリくん』」、河出書房新社編集…

見田宗介論☆『現代思想』

雑誌『現代思想』に随筆を寄稿しました。「見田宗介と私」風のメモワールです。 吉川浩満「大人の青年――見田宗介についての覚え書き」、『現代思想 総特集*見田宗介=真木悠介――未来の社会学のために』2016年1月臨時増刊号、青土社 現代思想 2016年1月臨時…

初登場☆WIRED INNOVATION INSIGHTS

ウェブ版『WIRED』誌の「INNOVATION INSIGHTS」に寄稿しました。ギルバート・ライルの包丁でイノヴェーション論を三枚におろすエッセイ。イノヴェーションそのものには1ミリも役に立たないと思いますが、ご笑覧ください。 吉川浩満「イノヴェイションについ…

「古くて新しい読書会」@『大学出版』PDF版公開

以前、拙ブログでも紹介した読書会についてのエッセイ(『大学出版』)のPDF版が公開されました。どなたでも無料でご覧になれます。よかったらどうぞ。 吉川浩満「古くて新しい読書会」、『大学出版』第103号(2015年夏号)、大学出版部協会、2015/7http://w…

初登場☆文學界

文芸誌『文學界』最新号は、話題の新芥川賞作家・又吉直樹、羽田圭介の特集、戦後70年企画第2弾「戦火は遠からず」での二階堂ふみインタビュー&グラビアなど、読み応えある内容。 表紙は柳智之「島尾敏雄」。夏ですね。同号に拙文が掲載されました。「エセ…

読書会について

読書会、あゝ読書会、読書会。さいきん妙に縁があります。先月は日本最大の読書会コミュニティ・猫町倶楽部さんのところに、課題図書『理不尽な進化』の著者ゲストとしてお邪魔してきました。とても楽しかったです。読書会に興味はあるし参加してみたいけど…

「私のヰタ・セクスアリス」@小説すばる

文芸誌『小説すばる』の連載コラム「Oh! マイアイドル」にエッセイを寄稿しました。ピンク・レディーのミーさんと私がかつて結んだ秘められた関係について綴った小品です。ちょっぴり下品な内容で失礼いたします(でも、それほどではありません)。気が向い…

Q「あなたに最も影響を与えた人物はどなたですか?」

※ザ・インタビューズより転載。サービスの人気が下火になったころに回答して申し訳ありません。わたしの人格や思想の形成に大きく作用した人物ってことですよね。とくにこれといった人物は思い当たりません。親などからは多大な影響を受けているはずなのです…

Q「インターネットとの出会いを教えてください。」

※ザ・インタビューズより転載。1990年の4月、大学生になったときに学校(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)のワークステーションを介して出会いました。当時、ウェブはまだこの世に存在しておらず、ニュースグループや電子メールがおもな用途でした。レポー…

Q「今の仕事をやってなかったら、どんな仕事をしてると思いますか?」

※ザ・インタビューズより転載。もし物書きをしていなかったら、その直前まで勤務していたインターネットの会社(ヤフー)で、いまでも働いていたかもしれません。でも、そもそもしんどくなってヤフーを辞めたわけなので、いまの物書き仕事がなければ、はたし…

Q「進行中のお仕事について教えて下さい。」

※ザ・インタビューズより転載。朝日出版社第二編集部ブログにて連載中の『理不尽な進化』は、進化論を題材にしたエッセイです。昔から進化論/進化学にかんする読み物が好きでたくさんの刺激を受けてきましたが、下手の横好きを通していくうちに、われわれ(…

プッシュ・メディアとしての本

via 相棒・山本貴光のエントリー(「書籍を巡る物質と記憶のモンダイ 1」)そうそう。ぼくにとって紙の本は一種のプッシュ・メディア(懐かしいコトバ*1)なんだよね。本というモノはいったん同居をはじめると、けっこうな押し出し(文字どおり!)で各種の…

魂を揺さぶるドラマ (1)

第二の卓球人生がはじまったのは2006年の夏。ひょんなことから十数年ぶりに再開したのだった。あれから4年、ほんとうにいろいろあった。今日は、初めて地元の体育館に顔を出してみたときのことを書こう。犬の散歩中に、近所の小学校で人びとが卓球をしている…

この数日間と、数年間

卓球場の道場主が中国に一時帰国することになり、なかば無理やりに道場の管理を命じられた。そんなわけで数日前より穴倉のような卓球場で生活している。掃除、洗濯、昼寝、ときどき卓球コーチ。細切れの空き時間には細切れの読書(とiPhoneあそび)。あとも…

警視庁第八機動隊

愛車ジムニーを駆って甲州街道を鼻歌まじりに気分よく走っていると、後ろからスピーカーの音声が聞こえてきた。振り返ると後ろにパトカー。乗車している警官二人組がこちらをガン見している。「え、ぼくなの?」的なボディーランゲージで尋ねると、「とーぜ…

登場☆週刊ビジスタニュース

おしらせが遅れに遅れてしまいましたが、10月15日に配信されたメールマガジン『週刊ビジスタニュース』に小文が掲載されました。久しぶりに仕事(文章を書いてお金を頂戴する)をした気が……。 山本貴光+吉川浩満「貧困と哲学者」、『週刊ビジスタニュース』…

cat was dead.

この数日間で、長年ともに暮らしてきた小動物があいついで死んだ。自分の生活能力の著しい減退を感じる。布団の中から這い出すことにすら困難がともなう。いい歳こいて畜生のひとつやふたつくたばったくらいで無用なセンチメンタリズムに惑溺してメソメソし…

カントクと呼ばれた日

DIJ(*)な日々。メチャクチャである。 (*)ドキドキするようないかれた人生©Blankey Jet City気分転換にマッサージでもしてもらおうと、朝から雨の降りしきる近所の商店街に出かけていった。しかし残念ながら、いつもお世話になっているマッサージ師さんは…

卓球再見記

超ひさしぶりに卓球をした。さかのぼること十数年前。高校3年生の夏、インターハイ予選(*1)に敗れた時点でぼくは「現役引退」をした。以来、幾度かは温泉卓球のようなものをしたことはあったけれど、打てば響くようにピンポンカンコンとプレーすることはつ…

卓球部サーガ――モッチャンとタイタニック

久しぶりにモッチャンのことを書いてみようと思い立った。モッチャンとは高校時代の同級生。また高校卓球部の仲間でもあった。彼について書くのはこれで3回目になる。前回はいつだったかと調べてみたところ、奇遇にも、今日からちょうど1年前の2005年4月14日…

老紳士@三省堂書店神田本店5F男子トイレ

先日おしらせした「心脳問題ブックフェア」(*1)の様子をコッソリ偵察するべく、三省堂書店神田本店に出かけた。 (*1)哲劇メモ > 心脳問題ブックフェア@三省堂書店神田本店5階http://d.hatena.ne.jp/clinamen/20060409/p1 遠くからフェアの平台を眺めて…

登場☆週刊ビジスタニュース

山本貴光+吉川浩満「哲学書翻訳顛末記――噛み砕けないコトバたち/ホンヤクのコンニャク」、『週刊ビジスタニュース』2006.3.22、ソフトバンククリエイティブhttp://www.sbcr.jp/bisista/mail/ 本日配信のメールマガジン『週刊ビジスタニュース』に、ジョン…

論理定項それとも明徳義塾?

散髪をした。ていうか、してもらった(美容師さんに)。行かなきゃ行かなきゃ散髪に(倒置法)と思っていたのだけれど、なかなかなかなか行けなかった。前回切ったのは半年以上前か。いつでも行けたハズなんだけど、ずーっと心のゆとりがなくって、なんだか…

初登場☆別冊宝島

わたしのハイロウズ(*)の活動休止から3か月。甲本ヒロト&真島昌利を中心として彼らの活動を振り返るムックが発売されました。わたしも記事をいくらか書いております。 (*)「わたしのラカン」(©斎藤環)と同用法。 宝島社編『別冊宝島 音楽誌が書かない…

再々登場☆週刊ビジスタニュース

吉川浩満「ザ・ハイロウズにハロー・グッドバイ(補遺)――「ラスト・ライヴ」」、『週刊ビジスタニュース』2005.12.21、ソフトバンククリエイティブhttp://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=2803 本日配信のメールマガジン『週刊ビジスタニュース』…

仰木彬氏

前オリックス監督の仰木彬氏が死去http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051215-00000016-yom-spoプロ野球の近鉄とオリックスで監督を務めた仰木彬(おおぎ・あきら)さんが15日、福岡県内の病院で死去した。70歳だった。(中略)監督としての通算成績は…

再登場☆週刊ビジスタニュース

吉川浩満「ロック(再)入門――ザ・ハイロウズにハロー・グッドバイ」、『週刊ビジスタニュース』2005.12.14、ソフトバンククリエイティブhttp://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=2802 わたしのハイロウズ(*)についての拙文が、本日配信のメールマ…

24 Carat Purple

早起きできたので仕事。なつかしい音楽を聴きながら。 *-*はじめて聴いたディープ・パープルのレコードは、『24 Carat Purple』という企画盤(ベスト盤)だった。 Deep Purple, 24 Carat Purple, 1975 24 Carat Purpleアーティスト: Deep Purple,Mini Paper …

シャチホコ・カンバセイション・ピース

少し前に名古屋に行った。もうみんな忘れてしまったようだけれど、万国物産展が開催中であった。わたしは「万博」なるものにまったく縁も興味もなかった――大阪にも、つくばにも――のだが、せっかくなのでちょっと顔を出してみたくなったのである。やはり自分…

ヨドバシカメラ讃

裏日本(*)の、しかも山陰に生まれ育ったわたしにとって、「トーキョー」や「ヨコハマヨコスカ」は「パリ」や「テキサス」と同じくまるで異国の地であった。 (*)also see: http://d.hatena.ne.jp/contractio/20050920#1127236280 親類にひとりだけ、東京…

伯父の「帰国」運動

(カリスマ)編集者A氏が、ある書評の存在を教えてくれた。 野村進「書評――『帰国運動とは何だったのか――封印された日朝関係史』」、『朝日新聞』2005年7月10日号http://book.asahi.com/review/TKY200507120272.html 評者は、名著『コリアン世界の旅』の野村…

ロングフォーク/スーサイド

久しぶりに単車の話を少々。この世の中には「ロングフォーク・チョッパー」なる乗り物が存在する。まさかご存じでないなんてことがあろうかとは思うのだが、まあ、万が一ご存じでない人がいるといけないので説明しよう。まずは「ロングフォーク」から。ハン…

ガッタガタゴー

先日、とある編集者――日ごろからその仕事ぶりに驚嘆しつつ、わたしが勝手に信頼を寄せている編集者であるが、いまは仮にヨーゼフ・K氏とでも呼んでおこう――のかたから、初めての原稿依頼をいただいた。K氏からの依頼は、仕事の規模だけをみれば単行本執筆の…

老母草

先日、地元の市が運営する中央図書館に足を運んだ。図書館は、バブルのころに建立されたとおぼしき巨大な文化施設のなかにある。その建物には、図書館のほかにもレストランや各種イベントホールなどが入っており、講演会や展示会などのほか、小さな映画祭が…

リング

中2の夏だったと思う。不良のNくんCくんと3人でバスフィッシングに出かけた。バスフィッシングとは、ブラックバスという魚をルアーと呼ばれる疑似餌で釣ること。われわれはブラックバスを求め、しばしば隣県のY池までチャリンコを飛ばしたのである(詳しくは…

はじめてのツーリング

わたしがはじめてツーリングをしたのは前世紀末の199x年のこと。ここでツーリングとは、「単車で遠出をすること」という程度の意味。単車を手に入れて間もないころ、一通のメールを受け取った。メールの主はAさんとしておこう。そこには簡単な自己紹介と、ツ…

卓球部サーガ――モッチャン赤禍事件

高校時代の同級生であり卓球部の仲間であったモッチャンについてお話しします。http://d.hatena.ne.jp/clinamen/20050216#p1 第2回をお届けする。◇連載第1回 → [随想][人さまざま] 卓球部サーガ――モッチャンつまみ事件 *-*モッチャンはワイルドな男であった…

世界最高の技

ポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキ(Krzysztof Kieslowski, 1941-1996)に、『偶然』(Przypadek, 1981)という作品がある。ワルシャワ行きの列車に飛び乗ろうとした主人公ヴィテクがたどる、3通りの「もし...だったら」の運命を描いた長篇…

チリンチリン

近所のオープンキャッフェーでコーヒーを飲んでいたら、チリンチリンと自転車のベルの音が聴こえてきた。音はしだいに遠のいていく...わけでもなければ近づいてくるわけでもない。ずーっと同じ場所で鳴っているようなのだ。なんだろうと気になって外を見やる…

卓球部サーガ――モッチャンつまみ事件

高校時代の同級生であり卓球部の仲間であったモッチャンについてお話しします。モッチャン話の語り部はわたくししかいない、もしわたくしに万が一のことがあればモッチャン話がこの世から消えてなくなってしまう(*1)……この数年間、そんな強迫観念に駆られ…

ありがとう友よ、さらば滝沢

※東京ローカルな話題で恐縮です。 談話室滝沢、全店閉店 3月末日をもって、ぼくたちの「談話室滝沢」が閉店する。談話室滝沢とは、世界の談話界を支える至高の喫茶店いや談話室のこと(*1)。新宿、お茶の水、池袋に店舗を構える。2ちゃんねるにスレが立ち、…

合作という方法――エラリー・クイーンの場合

エラリー・クイーン『クイーン談話室』谷口年史訳、国書刊行会、1994クイーン談話室作者: エラリークイーン,Ellery Queen,谷口年史出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 1994/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るぼくが上記K…

マ散歩

野川まで小一時間。(*) (*)「マ散歩」なる記事が数日にいちどしかないからといって、数日にいちどしかマを散歩につれていっていない、というわけではありません。気が向いたときにだけ書いているので(記事は)数日にいちどになってしまいますが、ほぼ毎…

サー問題

「サー」この日午前10時3分、女子ダブルスの初戦で福原の2005年初「サー」が飛び出した。第1セット、8―9から相手がミスして、9―9になった時だ。その後も、福原は「サー」を繰り返した。第1セットは取られたものの、3セットを連取し、逆転勝ち…

頭痛幼稚園

ひと月ちかく頭痛がつづいている(ような気がする)。これまでとくに「頭痛もち」という自覚はなかった。ときどき頭が痛くなることはあったが、「僕って頭痛もちなんですよねぇ」とか言ったことないし。それが、痛いのである。四六時中痛いというわけではな…

Yからの手紙

Forwarded by Hiromitsu Yoshikawa------------------- Original Message -------------------From: Y To: Hiromitsu Yoshikawa Date: Sat, 04 Sep 2004 03:30:26 +0900Subject: (untitled)----吉川浩満様返事が遅くなり申し訳ない。御本をありがとう。あの…

あんただれ?

先日、さまざまな方々がYahoo!メッセージャーを通してお寄せくださるヘンテコリンなお便り(少なくともわたくしにとっては)をご紹介しました。 [雑記] 3P(2004年12月10日)http://d.hatena.ne.jp/clinamen/20041210#p1 でも数がいちばん多いのは、なんとい…

3P

Yahoo!メッセージャーというソフトを使っている。いわゆる「インスタント・メッセンジャー」(*1)というやつである。使ってるのはいいんだけど、わたくしのIDの文字数が少なく綴りもありふれたものであるためか、もう毎日まいにち見知らぬ人びと(*2)から…