哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

Q「あなたに最も影響を与えた人物はどなたですか?」

  ※ザ・インタビューズより転載。

サービスの人気が下火になったころに回答して申し訳ありません。

わたしの人格や思想の形成に大きく作用した人物ってことですよね。とくにこれといった人物は思い当たりません。親などからは多大な影響を受けているはずなのですが、実際どのような影響を受けたのか、よくわからないというのが正直なところです。

もう少し軽い意味でよければ、アメリカのテレビ番組『フライング・コップ――知能指数0分署』のフランク・ドレビン警部には、出会ったときからずっと、あんな風になりたいものだと憧れてきました。

文章表現にかんしては、トルストイドストエフスキー幸田文深沢七郎大西巨人大森荘蔵の諸氏は、わたしにとってつねに変わらぬお手本でありつづけています。

卓球では、中学高校時代のアイドルであった中国の江加良(Jiang Jialiang)、それともちろんスウェーデンのJ.O.ワルドナー(Jan-Ove Waldner)の両選手でしょうか。

ともあれ、上記すべての人物は憧れの対象であって、影響を受けたなどと胸を張って言うことなど到底できません(まあ「影響」の定義にもよるけど)。