哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

哲学

湯山光俊『はじめて読むニーチェ』

昨日届いて一気に読了。湯山さんありがとうございました。 湯山光俊『はじめて読むニーチェ』洋泉社新書y、2005はじめて読むニーチェ (新書y)作者: 湯山光俊出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2005/02メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (13件)…

戸田山和久『科学哲学の冒険』

戸田山和久『科学哲学の冒険――サイエンスの目的と方法をさぐる』NHKブックス、2005http://d.hatena.ne.jp/clinamen/20050130#1107067805 読了。いい本でした。おすすめ。下記の伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』、内井惣七『科学哲学入門』もあわせて再読…

迷信、ルソー、トルストイ

トルストイ『文読む月日(上)』北御門二郎訳、ちくま文庫、2004文読む月日〈上〉 (ちくま文庫)作者: レフ・ニコラエヴィチトルストイ,北御門二郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (21件…

戸田山和久『科学哲学の冒険』

戸田山和久『科学哲学の冒険――サイエンスの目的と方法をさぐる』NHKブックス、2005科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)作者: 戸田山和久出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2005/01メディア: 単行本購入: 20人 クリック: 13…

ハーマン『北方の博士・ハーマン著作選』

ハーマン『北方の博士・ハーマン著作選』川中子義勝訳、沖積舎、2002北方の博士・ハーマン著作選作者: ハーマン,Johann Georg Hamann,川中子義勝出版社/メーカー: 沖積舎発売日: 2002/03/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るやっぱり気にな…

Ludwig Wittgenstein, Philosophical Investigations

Ludwig Wittgenstein, Philosophical Investigations, Blackwell Publishers, 2001Philosophical Investigations: The German Text, with a Revised English Translation 50th Anniversary Commemorative Edition作者: Ludwig Wittgenstein出版社/メーカー: …

ガタリ『アンチ・オイディプス』草稿

フランスでは今月、レオ・シェール出版社のインプリント「リーニュ・エ・マニフェスト」社から、フェリックス・ガタリの『「アンチ・オイディプス」草稿』が刊行された。これは1972年に公刊されたジル・ドゥルーズとの共著『アンチ・オイディプス』(日本語…

イアン・ハッキング『言語はなぜ哲学の問題になるのか』

イアン・ハッキング『言語はなぜ哲学の問題になるのか』伊藤邦武訳、勁草書房、1989言語はなぜ哲学の問題になるのか作者: イアン・ハッキング,伊藤邦武出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1989/05メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (33件)…

すが秀実編『1968』

絓秀実編『1968――知の攻略 思想読本11』作品社、20051968 (知の攻略 思想読本)作者: スガ秀実出版社/メーカー: 作品社発売日: 2005/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (13件) を見るこれもABCで購入。

John R. Searle, Mind: A Brief Introduction

John R. Searle, Mind: A Brief Introduction (Fundamentals of Philosophy), Oxford Univ Press, 2004Mind: A Brief Introduction (Fundamentals of Philosophy)作者: John R. Searle出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (T)発売日: 2004/11メディア: ハードカ…

檜垣立哉『西田幾多郎の生命哲学』

檜垣立哉『西田幾多郎の生命哲学――ベルクソン、ドゥルーズと響き合う思考』講談社現代新書、2005西田幾多郎の生命哲学 (講談社現代新書)作者: 檜垣立哉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/01/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブロ…

知る、信じる、言う

宿題:「知る」「信じる」「言う」の関係。cf.ウィトゲンシュタイン

前田泰樹「言語ゲームにおける「理解」と「知識」」

前田泰樹「言語ゲームにおける「理解」と「知識」」、『哲学の探求』no.23、1995「理解する」(verstehen)と「知る」(wissen)の分析をとおして、「なぜ記述が可能なのか?」という懐疑的議論が成立しないことを示し、それに代えて「いかに記述するべきか…

知ること

知ることからはじまることと、知ることでおわること。出発点としての知ることと、終着点としての知ること。「知ること」からすべてがはじまるのではない。「知ること」においてすでにおわっていることがある。cf. ウィトゲンシュタイン

EMとLGA

要調査:エスノメソドロジーと論理文法分析の関係。

on/off

off-dutyにおいて生じた「概念的混乱」(=哲学的問題)を、on-dutyの実践のもとへ着地(=解消=成仏)させてあげること。cf.ジェフ・クルター

すが秀実「デリダが亡くなった時、宮本顕治について考える」

すが秀実「デリダが亡くなった時、宮本顕治について考える」、『en-taxi』vol.08 (Winter 2005)いまわたくしが唯一読んでる連載時評「タイム・スリップの断崖で」の第4回。

趣味論メモ――イデオロギー論

反動形成としての文化(ジジェク)そういう見方をしたとして、それでどんないいことがあるのか。

趣味論メモ――キーワード

レイベリング&アディクション(cf.東浩紀) 目的合理性→接続合理性(cf.宮台真司) 現実からの逃避→現実への逃避(cf.大澤真幸)

心の旅路3部作(*)

『かしこくなるとはどういうことか』 [来るべき書物] 『言うことと、なにも言わないこと』 [同上] 『「である」と「べき」と「かのように」』 [同上]『かしこく』では知(識)を、『言う言わない』では言葉を、『であるべきかのように』では(いわゆる)倫理…

あれこれ

これ あれか、これか あれもこれも あれでもなく、これでもなくところで4は可能なのか?(※Yくんと車中で)

袋小路論

『袋小路論――「ある種の知的な気分」の回路基板』 [来るべき書物] (or『かしこくなるとはどういうことか――「知ること」の袋小路』) 「ある種の知的な気分」(ライル) 「ある種の知的な気分」から「哲学」へ わたしたちはみな実践的哲学者である それどこ…

ジャック・デリダ氏、死去

仏の哲学者ジャック・デリダ氏、がんで死去(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20041009i513.htm

ふたつの種族

『ふたつの種族――レーヴィとフランクル』 [来るべき書物] 善意の人間とそうでない人間――フランクル 溺れるものと救われるもの――レーヴィプリーモ・レーヴィとヴィクトール・フランクルによる、ふたつの「ふたつの種族」論。 すなわちある人間が収容所の看視…

問題論

『問題論――哲学的、あまりに哲学的』 [来るべき書物] 問題はそれが適切に記述(定式化)された時点で終わる(解決ではなく)。しかし解答のない問題は問題ではない。問題を定式化すること(=哲学)は、解答を与えないのであるから、いってみれば詮無いこと…

哲学/科学/芸術

ドゥルーズ=ガタリの定式化と、それにたいする疑問。 哲学は概念を創造し 科学は関数を創造し 芸術は感覚を創造するいったい「なに」が3つあるのか。人間活動のすべてなのか。「創造行為」なのか。それとも人間活動すなわち創造行為なのか。そこのところを…

ウィトゲンシュタイン

『ウィトゲンシュタイン――ビルドゥングス・ロマン』 [来るべき書物] ウィトゲンシュタインの歩みを、「ある種の知的な気分」(©ギルバート・ライル)のアンチ・ビルドゥングス・ロマンとして描く。 『論考』が「批判的に乗り越え」られて『探究』が成ったの…

非‐知としてのテクノロジー

『非‐知としてのテクノロジー』 [来るべき書物] 20世紀の科学哲学が大きな成果を残した、「自然科学の認識論的な地位の画定」には興味がなくなってしまった(もちろん、それが重要でないと考えているわけではない)。 いま考えてみたいのは、技術(テクノロ…

哲学のアスペクト

『哲学のアスペクト――ウィトゲンシュタイン/ドゥルーズ』 [来るべき書物] 潜ることと泳ぐこと。

遺伝子操作に似たテキスト操作

遺伝子操作に似たテキスト操作 ウィトゲンシュタインのテキストのスタイルと構造の特異性は、それが生み出される独特の過程に由来する。まとまった考えをテキストによって表現しようとする時、通常我々は表現されるべき内容に沿って順に書いてゆく。そして書…