湯山光俊『はじめて読むニーチェ』
昨日届いて一気に読了。湯山さんありがとうございました。
- 作者: 湯山光俊
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 新書
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- ※2005年2月3日現在、まだamazon.co.jpのデータベースに登録されていないようで、上記の書影つきリンクが正常に表示されていませんが、しばらくしたら表示されるようになると思います。
世に「入門書」は売るほどあれど(*1)、よい入門書――さらなる探究に向かいたくなる本、箒に乗せられた気になれる本――は本当に少ない。それだけ書くのが難しいということなのだろう(*2)。本書は、ニーチェの箒に乗ってさらにニーチェ作品を読みたくなるような得難い入門書。
目次は下記のとおり。
第一章 フリードリッヒ・ニーチェ年代記――「三段の変化」
1 駱駝の時代
2 獅子の時代
3 幼子の時代
第二章 フリードリッヒ・ニーチェの思想――「発見」と「発明」
A 《概念》
B 《心理学》
C 《文体》
第三章 フリードリヒ・ニーチェの主要作品
とくに冒頭の年代記、そして第2章「C 《文体》」のなかの「キャラクターで語る方法」はとても楽しい。
cf. 相棒(八雲出)の関連記事 http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050201#p1
- (*1)実際売ってるし。
- (*2)どんな本でもそうなんだろうけれど。