哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

はじまりの大森哲学

すぐに眠りこんでしまうので長いものは読めない。最初期の大森論文を3篇。

内容が有益であるのみならず、のちに全開になる大森節の片鱗もうかがえて楽しい。

論理実証主義」は1953年、『哲学雑誌』(第98巻718号、1953年6月)に発表された大森の実質上のデビュー論文。「分析について」は『人文科学科紀要』(東京大学教養学部、第15輯、哲学V、1958年3月)、「分析哲学」は『講座近現代思想史VII 疎外の時代(1)』(弘文堂、1959年6月)にそれぞれ発表された。

詳細目次をつけておきましょうか。

論理実証主義
一 序
二 論理実証主義の形成と発展
三 論理実証主義の哲学
四 論理学
五 験証可能性(verifiability)
六 結語
「分析について」
一 様々な分析
二 分析はverbalか
三 分析の台
四 分析のパラドックス
分析哲学
一 序
二 その成り立ち
三 意味と事実