哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

スーパーボウルとスーパーボール


 

※左:スーパーボウル
※右:スーパーボール

昨日、祖母のビビンバ・ボウルの話をした。

それを読んだ友人が辞書で「bowl」を調べてくれたのだが、そこにはこう書いてあった。

bowl:
1 深いはち,どんぶり,わん,ボール
4 《the 〜》(酒の)大杯;酒宴,宴会,浮かれ騒ぎ.

ふむふむ。ジャネット乳ポロ事件の記憶も生々しいアメフトのスーパーボウルの「ボウル」、あれは浮かれ騒ぎのボウルなんだろうか? なんて疑問を抱いて調べてみたところ...

スーパーボウルという名前は第3回大会から正式に使われるようになった。AFL創始者でもあり、現在もチーフスのオーナーであるラマー・ハントが、娘がスーパーボールで遊んでいるのを見てこの名をひらめいた。
http://www.nfljapan.co.jp/nfl/spbowl.html

なぬぅ!
スーパーボールがスーパーボウルに!?
スーパーボウルの由来ってそんなんだったのか!?
てか、そこで驚いてる場合なのか!?
だって、ス、スーパー、スーパーボール!?
アメリカにもスーパーボールがあるのか!?
そして「スーパーボール」と呼ばれているのか!?

という、もともとの疑問とは関係のないところにひっかかってしまい、こんどは「superball」を調べてみたのだが、

【商標】スーパーボール《米国製の, よく弾むおもちゃの合成ゴムボール》(『リーダーズ英和辞典』研究社)

……みんな知ってたのかい。ひょっとして知らなかったのはぼくだけだったのかい。どうしていままで教えてくれなかったのかい。

あれはアメリカ原産だったのか……。名前があんまりにもそのまんまでアレな(のではないかとわたくしには思われた)ので、日本でテキトーに考案された和製英語なんだろうと勝手に思い込んでいたのである(アメリカでもテキトーに考案されたことに変わりはないだろうが)。

ぼくも子どものころはスーパーボールでよく遊んだことだよ。

ああ、いま忽然と、小学生のころに巨大スーパーボールが鼻を直撃し、鼻血がとまらなくなって耳鼻咽喉科のお世話になった忌まわしい記憶がよみがえってきたよ。

ああ、そうだ。そうだった。あまりにも出血がひどかったのでチリ紙が足りなくなり、タオルを顔に巻きつけて病院に飛び込んだんだったよ。

ああ、そうだ。そうだった。そのとき、親から手渡されるまま、流れでる鼻血を受けとめるためにぼくが両手に抱えていたものは、……ほかならぬ「ボウル」なのであった。

おあとがよろしいようで。