2004-08-01 白のキングに紙の冠 抜き書き 哲学 泡 チェスをやるとき或る人が白のキングに紙の冠りをかぶせる。それでその駒の動きに変りはないのだが、私に言うには、その冠りはそのゲームで規則に表現できない或る意味を彼にもっているのだ、と。私は答える、「それで駒の動きが変るのでない限り、私はそれを意味とは呼ばない」 ――L・ウィトゲンシュタイン『青色本』大森荘蔵訳、ウィトゲンシュタイン全集6、大修館書店、p.118 そして今日もひとり白のキングに紙の冠をかぶせて「私はそれを意味とは呼ばない」と呟いてみたりする。駒は微動だにしない。いいから駒を動かせっつーの。>自分