哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

韓国語版☆『理不尽な進化』

拙著『理不尽な進化――遺伝子と運のあいだ』の韓国語訳が刊行されました!

  • 요시카와 히로미쓰, 《어이없는 진화 유전자와 운 사이》, 양지연 옮김, 목수책방, 2016

www.aladin.co.kr

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瀟洒な装丁です。ちょっとSFっぽいのがおもしろい。私はポケミス版『地上最後の刑事』『カウントダウン・シティ』『世界の終わりの七日間』3部作を思い出しました。大好きなシリーズなので余計にうれしいです。
意外性がありつつも美しい造本に感激しました。本文はなんと2色刷り。

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訳者は 양지연 さん、版元は韓国の 목수책방(木水冊房)さん。
https://www.facebook.com/moksubooks/

감사합니다!

世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ

理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ

インタビュー on 『脳がわかれば心がわかるか』@ビジネス+IT

ソフトバンクグループのSBクリエイトが運営するビジネス系サイト「ビジネス+IT」にて、『脳がわかれば心がわかるか』についてのインタビュー記事が掲載されました。

  • 山本貴光、吉川浩満「「脳」をめぐるリテラシーは何に役立つのか? 山本貴光氏・吉川浩満氏インタビュー」、ビジネス+IT、2016/8/25

www.sbbit.jp
zasshi.news.yahoo.co.jp

日本では、脳に対する関心が非常に高い。書店では多くの本が置かれ、テレビでもサイエンス番組はおろか、しばしばバラエティ番組などでも扱われるテーマだ。反面、“脳ブーム”が続くなか、あまりに多様な情報があふれているため、それをどのように受け止め、読み解くべきか難しくなっているのも事実だろう。山本貴光、吉川浩満『脳がわかれば心がわかるか──脳科学リテラシー養成講座』(太田出版)は、この状況への解毒剤にもなりうる書籍だ。12年前に刊行された『心脳問題──「脳の世紀」を生き抜く』(朝日出版社)の増補改訂版として、よりストレートな書名に改題された本書は、私たちが抱きがちな脳科学への期待や思い込みを鮮やかに浮かび上がらせ、その理由にも切り込んでいる。この親切かつ本質的な1冊を著者2人はどのような想いで刊行したのだろうか?

<目次>
1. 脳への関心の高まり
2. 知見は広がり、技術は進んだ、が……
3. リテラシーの重要性

ぜひご覧ください。

脳がわかれば心がわかるか (homo Viator)

脳がわかれば心がわかるか (homo Viator)

人文的、あまりに人文的04☆ゲンロンβ5

メールマガジン『ゲンロンβ』で連載中の対談書評(c/w 山本貴光 id:yakumoizuru )。

  • 山本貴光+吉川浩満「人文的、あまりに人文的 #4」(書評)、『ゲンロンβ4』ゲンロン、2016/8

【編集長:東浩紀】ゲンロンβ5【哲学は観客をつくる】

第4回目でとりあげたのは次の本たち。ぜひご覧ください。

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第2巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第2巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇 (第3巻) (光文社文庫)

神聖喜劇 (第3巻) (光文社文庫)

神聖喜劇〈第4巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇〈第4巻〉 (光文社文庫)

神聖喜劇 (第5巻) (光文社文庫)

神聖喜劇 (第5巻) (光文社文庫)

ゲンロンβ - ゲンロン友の会

書評連載第8回☆『KOKKO』

雑誌『KOKKO』での連載書評、第8回目はこの本。

  • 吉川浩満「書評 第8回|吉良智子『女性画家たちの戦争』」、日本国家公務員労働組合連合会『KOKKO』第12号、堀之内出版、2016/8

KOKKO 第12号 | 日本国家公務員労働組合連合会(著/文 他) - 堀之内出版

特集は「サンダース旋風、最低賃金15ドル運動、反緊縮etc. 世界の労働運動から何を学ぶ?」。いつもながら充実の内容です。

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これまでの書評の歩み。

  1. カフカ『ポケットマスターピース01 カフカ』
  2. アンソニー・B・アトキンソン『21世紀の不平等』
  3. スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ『チェルノブイリの祈り──未来の物語』
  4. 浅野智彦『「若者」とは誰か――アイデンティティの30年 増補新版』
  5. ジョセフ・ヒース『啓蒙思想2.0――政治・経済・生活を正気に戻すために』
  6. マレー・シャナハン『シンギュラリティ――人工知能から超知能へ』
  7. ジョシュア・グリーン『モラル・トライブズ──共存の道徳哲学へ』(上・下)

女性画家たちの戦争 (平凡社新書)

女性画家たちの戦争 (平凡社新書)

戦争と女性画家―もうひとつの近代「美術」

戦争と女性画家―もうひとつの近代「美術」

horinouchi

大澤真幸さん連続講義☆青山ブックセンター

『脳がわかれば心がわかるか──脳科学リテラシー養成講座』(太田出版)刊行記念イベントのお知らせ。

社会学者の大澤真幸さんを招いてお話を伺います。計3回、存分に語っていただく予定。

  • 大澤真幸+山本貴光+吉川浩満「連続講義 心脳問題から自由意志、脳の社会性へ、人工知能の可能性とは何を意味するか」(全3回)――『脳がわかれば心がわかるか──脳科学リテラシー養成講座』(太田出版)刊行記念
    http://www.aoyamabc.jp/event/brain-mind-lecture/

【第1回】
心脳問題を、思弁的実在論の問いと結びつけて考えることで、以前大澤が論じた「脳の社会性」をさらに追究する。哲学的な議論になるが、できれば、哲学に興味のある人にとってだけではなく、脳科学や人工知能の研究者にとっても意味ある問題提起をしたい。
日時:2016年7月10日(日)
14:00~16:00(開場 13:30)
料金:1,350円(税込)

【第2回】
脳と自己意識や自我という問題について考えてみたい。一部で論じられている「神経倫理学」にも触れながら、それがどこまでほんとうの倫理学の問題への答えになっているかも考察してみたい。
日時:2016年8月10日(水)
19:00~21:00(開場 18:30)
料金:1,350円(税込)

【第3回】
いわゆる「シンギュラリティ」の問題を視野に入れ、社会学的・政治学的な問題を考える。脳科学や人工知能の展開の社会的意味を捉えるもの。山本・吉川『脳がわかれば心がわかるか』第4章の主題を引き継ぎ、鈴木健氏の「なめらかな社会」にも触れる予定。
日時:2016年9月18日(日)
14:00~16:00(開場 13:30)
料金:1,350円(税込)

それぞれ独立でも聴いていただけるし、3回を関係づければ理解がより深まる、となるようつとめたい。(大澤真幸 / 文責太田出版編集部)

内容的にもコスパ的にも破格の連続講義になることは間違いありません。ぜひお越しください。

心脳問題から自由意志、脳の社会性へ、人工知能の可能性とは何を意味するか大澤真幸+山本貴光+吉川浩満 連続講義(全3回)

<自由>の条件

<自由>の条件

生きるための自由論 (河出ブックス)

生きるための自由論 (河出ブックス)

脳がわかれば心がわかるか──脳科学リテラシー養成講座 (homo Viator)

脳がわかれば心がわかるか──脳科学リテラシー養成講座 (homo Viator)