哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

日本のオートバイ


『バイカーズステーション』わたしの中で好感度No.1のバイク雑誌、それが『Bikers Station』。

よく読んでいる雑誌といえば――愛車がハーレー・ダビッドソンだから自然と――『HOT BIKE Japan』『HARDCORE CHOPPER』といったハーレー系雑誌になるけれど、好感度といえばこの『Bikers Station』がダントツである(もちろん先のハーレー系二誌も好きだから読んでいるのだが)。

理由はふたつある。

ひとつめは、党派性やそれと結びついた妙なプライドから自由である(ように思える)こと。ビールや政治といっしょで、バイクにも党派やプライドがあるのである。もちろん、そこに党派やプライドがあること自体は当然のことだからして、それについてはなんとも思わない。しかし、そこから自由につくられているような雑誌が存続していることに、わたしはなんともいえない安堵を覚えるのである。CB特集もNinja特集もDucati特集もBuell特集も、それにもちろんHarley-Davidson特集もよかった。

5月号の特集はズバリ「日本のオートバイ」である。あえて党派でくくれば「ハーレー党」であるはずのわたしも、誌面を眺めているだけで楽しい気分になる記事だ。

【表紙の言葉】1950年代のスーパーカブ、YA-1、CB92から最新のGSX-R600/750、600ccクラスの試乗等々
【目次の言葉】このタイトルは幅が広すぎる。よくわからんぞという読者も多かろう。実にもっともである。先月イタリア特集をやり、その勢いで、今月は日本車の話題が多いから、追加取材をして大きくひとつにまとめようとした結果である。お楽しみいただければ幸いだが、気に入らなかった方にはお詫びしたい。

好感度のふたつめの理由は、その木訥さである。まず、上記に引用した表紙における「等々」の文字。表紙に「等々」とか書くかフツー? まあ、それはいいとしてもだ。目次における同特集の解説にも注目したい。

先月イタリア特集をやり、その勢いで、今月は日本車の話題が多いから、追加取材をして大きくひとつにまとめようとした結果である。お楽しみいただければ幸いだが、気に入らなかった方にはお詫びしたい。

とはまた、ずいぶん正直じゃないか。目次にまでそんなこと書かなくていいよ。大丈夫だよ。安心してよ。ちゃんと読むから。

この雑誌は、オートバイという不条理な乗り物にたいするセンス・オブ・ワンダーの感覚(≒プライドへの自由)と同時に、その意味不明な木訥さ(≒プライドからの自由)によっても、わたしを魅惑してやまないのである。

……と絶賛したのはよいのだが、すでに4月28日に6月号が出てるという罠。

◇『バイカーズステーション』 - 公式サイト
http://bikers-station.com/

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