哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

第4回――内田魯庵


あいかわらず内田魯庵「銀座と築地の憶出」。今日は4ページ弱も進んだ。

  • 「強弩の末魯縞を穿つ能わざる」(p.23)――旧制一高の寮歌の一節/出典は中国の古典
  • 「書生っぽ」(p.23)――適切な場面で「*っぽ」を使うこと
  • 「歓喜に飽満した薮入小僧」(p.23)――「お前のことだ」(大意)と所長に叱咤さる
  • アナゴ鮨のステータス/鮨の飯の分量
  • 明治15年(1882年)、鉄道馬車の敷設に反対した人力車夫たちが「車会党」を結成! Cf. 大原社会問題研究所 > 大原クロニカ > 車会党
  • 「アウト・オブ・リーチ」(p.24)――適切な場面で使うこと
  • 魯庵の「記憶違い」を指摘する所長(の記憶はいったいどうなっているのか)
  • 「喰えども味いを知らない党派の私」(p.24)
  • 「就中ヂッケンスのピクウヰックの挿図から抜け出したような麦酒樽然たる親爺の便々たる太鼓腹が馬鹿に愛嬌があった」(p.25)
  • 「酒の飲めない私もコニャックのグラスでもチビチビ嘗めながらイツマデも此の破裂れそうな偉大の太鼓腹を膽めていたいような気がした」(p.25)※一部改変(「チビチビ」の部分、文字の出しかたがわからん)

◇武蔵野人文資源研究所日報
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