哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

セリーヌの夜


十年ぶりに『夜の果てへの旅』を読んでみようと思い立った(*1)。前回は中公文庫の生田耕作訳だったんだけど、こんどは某特殊版元作品集の高坂和彦訳に取り組むべく、鼻息も荒くケータイメールで注文(*2)。お世話になった方々、ありがとうございました。

で、試しに書店で中公文庫版を覗いてみたら、生前の生田耕作による改訳がなされているではないか(上巻180頁で途絶してしまったけれど)。しかも3年前。知らなかった...(*3) というわけで改訳の痕を見届けるべく中公文庫版も購入。

  • (*1)『さようなら、私の本よ!』を読んでそうなったという(ある種の人びとには)わかりやすすぎる理由。
  • (*2)どうしていままで持っていなかったのか? だって高かったんだもん。
  • (*3)ぼくの場合こんなときだ。「軽くヤバい」という言葉が脳裏をよぎるのは(べつにヤバくもないはずなんだけど)。

ちなみに過去の「わたしのセリーヌ」譚は下記URLにて絶賛在庫中。

【関連記事】
◇哲劇メモ > [泡][ファッション][文学][労働] マルケスとセリーヌ
http://d.hatena.ne.jp/clinamen/20051004/p2

セリーヌの作品(全15巻) - 国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/series/celine.html

ルイ=フェルディナン・セリーヌ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%EF%BC%9D%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8C


セリーヌを読む

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セリーヌ伝

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夜の果てへの旅〈上〉 (中公文庫)

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夜の果てへの旅〈下〉 (中公文庫)

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卑怯者の天国―生田耕作発言集成

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さようなら、私の本よ!

さようなら、私の本よ!

生田耕作『卑怯者の天国』(人文書院、1993)は現在品切中。『るさんちまん』(人文書院、1975)はデータベースにもなかった。