ウィトゲンシュタインのダイアリー
- ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン『ウィトゲンシュタイン 哲学宗教日記――1930-1932/1936-1937』イルゼ・ゾマヴィラ編、鬼界彰夫訳、講談社、2005
- 作者: ル-トヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン,イルゼ・ゾマヴィラ,鬼界彰夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 単行本
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いかにもいかがわしいタイトルと造本(*)で刊行されたこの本だが、1996年にG・H・フォン・ライト(ウリクト)によってウィトゲンシュタインの手稿として認められている(遺稿番号MS183)。
- (*)ダメといっているのではない。むしろふさわしいと思う。
この日記は、はじめウィトゲンシュタインの姉マルガレーテ・ストロンボローが所有していた。彼女は弟ルートウィヒの死後、これを彼の親友であったルドルフ&エリザベス・コーダー夫妻に思い出の品としてプレゼント。その後、ルドルフ・コーダーの息子で大学教授のヨハネス・コーダーとその姉妹マルガレーテ・ビーダー=コーダー(「コーダー遺稿」の所有者)とインスブルック大学ブレンナー・アルヒーフとのあいだで接触がもたれ、結果的にルドルフ・コーダーがこの日記を出版することをブレンナー・アルヒーフに委託した、とのこと(編者序より)。
訳者は、好著『ウィトゲンシュタインはこう考えた』の鬼界彰夫。
ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951 (講談社現代新書)
- 作者: 鬼界彰夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/07/19
- メディア: 新書
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