女はどこにいるのか
『現代思想』最新号の特集は「女はどこにいるのか」。
- 『現代思想』特集*女はどこにいるのか、2005年9月号(vol.33-10)、青土社
http://www.seidosha.co.jp/siso/200509/【インタヴュー】
上野千鶴子「ケアをすること/されること」
富田玲子「空間をつくる ハルモニとの出会い」【ケアをする・される】
岡野八代「繕いのフェミニズムへ」
新田啓子「遠いものを愛すること――親密圏とその外部」
足立眞理子「「従属」の取引」
齋藤直子「父の言語のフェミニズム――スタンリー・カベルと解釈の政治学」【スペースをつくる】
宮地尚子「支配としてのDV――個的領域のありか」
金惠信「「家」と付き合い、「家」に抗う」
嶋田美子「箪笥の中の骨」【移動する】
鄭暎惠「越境日記」
金富子「植民地教育とジェンダー――教育版植民地近代化論を再考する」
M・モロクワシチ「移動の中への定住――ヨーロッパにおけるポスト「壁」移動のジェンダー分析」本山央子訳【休みながら闘う】
冨原眞弓「逸脱する「女」、またはアンティゴネー」
阿部小涼「海で暮らす抵抗――危機の時代の抵抗運動研究のために」
J・ハーマン「見慣れた風景にまぎれて――売春をめぐる臨床的観察」佐々木綾子、宮地尚子訳【男性性とは】
新城郁夫「植民地の男性セクシュアリティ――沖縄占領とゲイ身体政治」
十川幸司「セクシュアリティの二重性――システム論的精神分析の展開」
ぼくの注目は、齋藤直子、金惠信、鄭暎惠、金富子、十川幸司各氏の記事。また、巻末の「研究手帖」には、カトリーヌ・マラブー『わたしたちの脳をどうするか』(春秋社)の訳者のひとり桑田光平氏による記事(「「現代」思想」)も掲載されている。