哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

やみくろ問題

一面に掲載。紙面には「神話的に単純化された世界像が〈現在〉であることをこそ危惧する――続発するおぞましく戦慄的な犯罪の底」とある。

「心の闇」「内なる悪」といった言葉(普遍的に存在するとされる任意の「神話的」概念/代表格として村上春樹の「やみくろ」)によって物事(とくに「理解しがたい物事」)がすっきりと説明できてしまう現在の「ぼくたち」の「現実」としての「世界像」に危惧を表明する。至極まっとうな論評と思う。

図書新聞 - (あいかわらずなにもありません)
http://www.toshoshinbun.co.jp/