哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

単車談義@ミニストップ


W650帰りにミニストップに寄り道をした。

店に入ろうとしたら、ちょうど真っ黒のW650が駐車場に。「黒いW650なんてあったっけ? 新色かな?」などと考えながら眠眠打破中南海を購入。

店を出たときにオーナーと目が合った。「ブラックは初めて見ましたよ。新車ですか?」とわたくし。「あ、自分で塗ったんです。トラ(*1)っぽくしたくて」と彼。20代半ば(?)くらいの好青年である。「へえ!」(*2)とわたくし。「なかなかいいね」。

そのまま20分ちかく立ち話をしてしまった。秋夜の寒さがちょっとこたえた。

カワサキモータース > W650
http://www.kawasaki-motors.com/model/w650/

【関連記事】
◇哲劇メモ > [単車]
http://d.hatena.ne.jp/clinamen/searchdiary?word=%2a%5b%c3%b1%bc%d6%5d

はあ、へえ、ふーん、うん、しまった!

『月刊言語』

  • 月刊言語』2005年11月号(vol.34-no.11)、大修館書店
    特集*感動詞――未開拓の研究領域へ

    フィラー、応答詞など、感動詞の研究が近年活発化してきている。非言語音も用いられるなど言語学的に考察するうえでの難しさもある領域だが、むしろそれゆえにこそ、期せずして話し手の心情が表れるなど、コミュニケーションにおいて重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。会話分析の手法や方言学的アプローチなども踏まえ、感動詞研究の最前線と今後の展望を論じる。
    http://thistle.est.co.jp/tsk/detail.asp?sku=50511&page=1

あの、ええと、へえ、ほう、ふーん、いや、しまった! etc. 間投詞とか応答詞とか呼ばれるこれらの言葉は「感動詞」と総称されることがあるという。ふーん。

しかも「未開拓」だったとは! へえ。

パラパラとしているだけでなかなかおもしろい。とくに32〜33頁に挿入されている折り込み図面は必見。

質問文:失敗した時に思わず口にする言葉は何ですか?

上記にたいする回答の全国分布が図示されている。シマッタ、シモタ、アイター、アチャー、等々。個人的なお気に入りは、「ヤッター」「ヤイヤイ」「バッサリ」、そして「アキサミヨー」(詳細については実物をご覧あれ)。

下記は主要目次。

田窪行則「感動詞言語学的位置づけ」
富樫純一「「へえ」「ほう」「ふーん」の意味論」
定延利之「「表す」感動詞から「する」感動詞へ」
串田秀也「「いや」のコミュニケーション学――会話分析の立場から」
友定賢治「感動詞への方言学的アプローチ――「立ち上げ詞」の提唱」
澤村美幸、小林隆「「しまった!」に地域差はあるか? 《折込地図》「しまった!」を表す方言の分布」
中川正之「マリリン・モンローの驚き」
今井邦彦「英語感動詞の使い方」
柿木重宜「絵になった感動詞

ちなみに、映画『七年目の浮気』の有名なあのシーンでマリリン・モンローが叫ぶ台詞の表記は、英語話者によると「Aah-huh!」になるそうである。

大修館書店
http://www.taishukan.co.jp/

七年目の浮気 特別編 [DVD]

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2005年のラッセル論

三浦俊彦氏の新作。これはぜひ読まなきゃ。

三浦俊彦の世界 - 公式サイト(いい味)
http://members.jcom.home.ne.jp/miurat/

三浦俊彦の世界 > ワガ信条 - こちらも必見
http://members.jcom.home.ne.jp/miurat/i-believ.htm

ワレワレ人類ハ……

我々人類は バカ
過去・現在・未来 バカ
正義はあったのか バカ
正義は勝ったのか バカ
くり返し くり返し くり返し うたう
TVが待ってるぜ バカ
ラジオが待ってるぜ バカ
新聞紙が舞ってるぜ バカ
彼女も待ってるぜ バカ
くり返し くり返し くり返し うたう

HIGH KICKS

HIGH KICKS

――THE BLUE HEARTS「皆殺しのメロディ」

そんな感じ。

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