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哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

猿橋ツーリング(FLH)

ひさしぶりに早起きをし、見事に雪辱を遂げた(昨日15時起床)。

ガレージのシャッターを開けると強い日差しがマシンを照らす。いい天気。ついでだから2台とも簡単な整備をしてやろうと思い立つ。今日はFLHで出かけるのだが、まずはローライダー(FXDL)から。ローライダーをテラスに出し、クラッチワイヤーへの注油をはじめる。クラッチワイヤーのアジャスタブルナットを保護しているゴムブーツを外し、ダブルナット式のアジャスタブルナットを2本のスパナを使って緩める。その後、スナップリングプライヤーを用いてクラッチレバー下側にあるサークリップワイヤーを外す。するとクラッチレバーからクラッチケーブルを分離できる。小さなナイロン袋に穴を開け、その穴にクラッチケーブルの末端を通す。そしてナイロン袋をクラッチケーブルの上からタイラップで固く締める。その上から余ったエンジンオイルを少しだけ注ぎ込む。クラッチワイヤーの注油には、スプレー式のワイヤーグリスを噴射するより、このようにしてエンジンオイルを使うのが気持ちがいい。手間と時間はかかるのだが、未使用のエンジンオイルは純度の高い蜂蜜のような琥珀色でほれぼれする。ごくごくと飲み干してしまいたい。しかしそんなことをしてはならない。いや、とくにしてはならないというわけでもないのだが、もしそんなことをしたら体がどうにかなってしまうだろう。そうこう考えているうちに、エンジンオイルが少しずつ入っていく。ところで、クラッチケーブルは黒色なので中身のケーブルを見ることはできない。だからエンジンオイルがクラッチワイヤーのねじれた襞に吸収されながら伝ってくだるさまを、じっくりと時間をかけて想像する。エンジンオイルがアジャスタブルナットまで達した(のを想像できた)のを待って、元のようにクラッチワイヤーをクラッチレバーに組み込む。サークリップワイヤーを装着し、クラッチケーブルの遊びが1.6mm〜3.2mmの間になるようにアジャストブルナットで調節する。もちろん金属同士が接触する面にはグリスを塗ってやることを忘れずに。それが終わったら、アジャスタブルナットを保護するブーツを被せて先端をタイラップで結び、完了。つぎにスロットルワイヤーの整備を……

こんな調子で書いていたら、家を出るまでの描写だけで6万字くらい書かなければならず、いつまでたっても出発できそうにない(『トリストラム・シャンディ』状態)のでやめる。

今日のコースは下記のとおり。出発〜八王子〜陣馬街道〜和田峠〜藤野〜秋山村猿橋〜深城ダム〜松姫峠〜上野原〜帰還。5機編隊。最後尾を走らせてもらう。仲間の単車のテールライトを追いながらワインディングを駆けるのはいつも楽しい。