ラマチャンドランさん、ふたたび
神保町探索。ラマチャンドランの新作を入手。
- V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの幽霊、ふたたび――見えてきた心のしくみ』山下篤子訳、角川書店、2005
- 作者: V・S・ラマチャンドラン,山下篤子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07/30
- メディア: 単行本
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名著であった前邦訳作(『脳のなかの幽霊』)をそのまんま踏襲した邦題(装丁もそのまんま)。ちなみに原題はThe Emerging Mindという。直訳すれば「創発する心」とでもなろうか。2003年に刊行。
今回はサンドラ・ブレイクスリーと組まずにひとりで書き下ろしたのかなと思ってページをめくってみると、なんとあのリース講演をもとにした作品であることがわかった。リース講演に医師・実験心理学者が招かれたのは初めてのことだそうだ。
ちなみに、リース講演とはBBC(イギリス放送協会)で放映される教養番組のシリーズで、第1回(1948年)の講演者はバートランド・ラッセル。ほかにピーター・メダワー、アーノルド・J・トインビー、ロバート・オッペンハイマー、ジョン・サール、エドワード・W・サイードなどが登場している。いま思いつくかぎりでは、ラッセル『権威と個人』(南雲堂)、サール『心・脳・科学』、サイード『知識人とは何か』はこのリース講演をもとにした作品である。
目次は下記のとおり。
第1章 脳のなかの幽霊
第2章 信じることは見ること
第3章 アートフルな脳
第4章 紫色の数字、鋭いチーズ
第5章 神経科学――新たな哲学
下は前作『脳のなかの幽霊』。
- 作者: V.S.ラマチャンドラン,サンドラブレイクスリー,V.S. Ramachandran,Sandra Blakeslee,山下篤子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1999/08
- メディア: 単行本
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