哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

『物語の哲学』

物語の哲学 (岩波現代文庫)

物語の哲学 (岩波現代文庫)

1996年に刊行され「毀誉褒貶あい半ばする論評の対象となっ」(p.357)た単行本に、最近の論考2本&長めのあとがきを加えた増補新版。

起源と終末をもつ「大文字の歴史」が終焉した後,歴史はいかにして可能かを問う.柳田國男の口承論,解釈学,ナラトロジー,科学史における歴史叙述などの成果を踏まえて物語り行為による歴史を追究し,小さな物語のネットワークとしての歴史の可能性を考察する.波紋をなげかけた単行本を大幅に増補した歴史哲学の方法序説
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/60/8/6001390.html