哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

おつかれさま

おじさん@ラーメン屋の話(*)を書いていたら、「救急車で運ばれたオカモトくん」のことを思い出した。

もう半年ちかくも前のこと(正確には2004年4月27日。とある事情により日付も覚えている)。

京王井の頭線のホームで、携帯電話で話をしている男性がいた。年のころは……25歳前後といったところか。若いが、たぶん新入社員ではない。少しくたびれた感じスーツ姿(俗にいう「就活」用に買ったスーツが着古されたような)であった。

電話に向かって、なにやらなにごとかを熱心に説明している風である。声が大きかったので、数メートルは離れていたわたくしのほうにまで声が届いた。

「あ、昨日、救急車で運ばれたオカモトです……あ、はい。おつかれさまです。あ、はい。……」

オカモトくんよ、オマエモナー。