哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

文学

古書店めぐり@早稲田

用事があって早稲田へ。ついでに久しぶりに早稲田の古書店をめぐる。今日の収穫は下記のとおり。 モンテーニュ『随想録(エセー)』ワイド版世界の大思想、松浪信三郎訳、河出書房新社、2005ワイド版世界の大思想 (2-2)作者: モンテーニュ,松浪信三郎出版社/…

アンナ・カレーニナ(中)

[承前] ◇哲劇メモ > [文学][本] プロジェクトT(http://d.hatena.ne.jp/clinamen/20050414/p2) トルストイ『アンナ・カレーニナ(中)』木村浩訳、新潮文庫、1972アンナ・カレーニナ〈中〉 (新潮文庫)作者: トルストイ,木村浩出版社/メーカー: 新潮社発売日…

アンドレア・ドウォーキン氏死去

Radical Feminist Andrea Dworkin Dies at 58http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20050412/ap_on_re_us/obit_dworkin_7 id:june_tさんの日記(http://d.hatena.ne.jp/june_t/20050413#p2)より。書棚から『インターコース』をとりだし、第I章「嫌…

プロジェクトT

トルストイ『アンナ・カレーニナ(上)』木村浩訳、新潮文庫、1972アンナ・カレーニナ〈上〉 (新潮文庫)作者: トルストイ,木村浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/03メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 41回この商品を含むブログ (111件) を見る10年ぶり…

ことばの狩人カール・クラウス

長いあいだ探していた――といっても、思い出したときに検索したりしていただけなのだが――本をようやく見つけた。 池内紀『闇にひとつ炬火あり――ことばの狩人カール・クラウス』水星文庫、筑摩書房、1985 チェスタトンは一八七四年に生まれ一九三六年に死んだ…

鳥とUP

久しぶりに鳥政の昼食。ミニ焼鳥丼とラーメンのセット(通称「ラーメン」)。食べながら、書店でいただいた『UP』の頁をめくる。 松浦寿輝「[文化季評]6 アルチュセール、アーレント、パース」、『UP』no.390(2005/4)、東京大学出版会美しい文章。チャー…

恋愛の昭和史

小谷野敦『恋愛の昭和史』文藝春秋、2005恋愛の昭和史作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (29件) を見るついに出ました。 序章 普遍的現象としての「恋愛」 第一章 「家庭…

勉強ができなくても

橋本治『勉強ができなくても恥ずかしくない――(1)どうしよう…の巻』ちくまプリマー新書、2005勉強ができなくても恥ずかしくない〈1〉どうしよう…の巻 (ちくまプリマー新書)作者: 橋本治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/03メディア: 新書 クリック: 1…

July, July

ティム・オブライエン『世界のすべての七月』村上春樹訳、文藝春秋、2005世界のすべての七月作者: ティム・オブライエン,村上春樹,Tim O'Brien出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/03/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (5…

ウッドハウス・コレクション

P・G・ウッドハウス『比類なきジーヴス』ウッドハウス・コレクション、森村たまき訳、国書刊行会、2005比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)作者: P.G.ウッドハウス,Pelham Grenville Wodehouse,森村たまき出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 200…

来るべき書物

モーリス・ブランショ『来るべき書物』粟津則雄訳、現代思潮社、1968来るべき書物作者: モーリスブランショ,Maurice Blanchot,粟津則雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1989/05メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見るオンライ…

カミール

カミール・パーリア『セックス、アート、アメリカンカルチャー』野中邦子訳、河出書房新社、1995セックス、アート、アメリカンカルチャー作者: カミールパーリア,Camille Paglia,野中邦子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1995/09メディア: 単行本購入:…

ブランショ古本

モーリス・ブランショ『死の宣告』三輪秀彦訳、河出書房新社、1978「牧歌」「窮極の言葉」を併録。さすがに100円ではなかった(800円)。レジに持っていくと、 これ、今日入れたばかりなんです。 と言われた。ラッキー。

RAM増設

安いバルク品を入手してメモリを増設。2GBに。速くなったような気がする。でもたぶん10分くらいで慣れきってしまうだろう。そういえば単車(*1)のエンジン排気量がいきなり1900ccになったときも一瞬「すげぇ!」と思ったが10分で慣れてしまった。「どんなこ…

ファンタジーとジェンダー

高橋準『ファンタジーとジェンダー』青弓社ファンタジーとジェンダー作者: 高橋準出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2004/07/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見る高橋さんが赤字になる交換。すみません&ありがとうございまし…

待望の新訳

ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル(1)』宮下志朗訳、ちくま文庫、2005ガルガンチュア―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈1〉 (ちくま文庫)作者: フランソワラブレー,Francois Rabeleis,宮下志朗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01メディ…

しかし、ぼくたちの庭を耕さなければなりません

ヴォルテール『カンディード 他五篇』植田祐次訳、岩波文庫、2005カンディード 他五篇 (岩波文庫)作者: ヴォルテール,植田祐次出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/02/16メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 69回この商品を含むブログ (64件) を見るカンデ…

合作という方法――エラリー・クイーンの場合

エラリー・クイーン『クイーン談話室』谷口年史訳、国書刊行会、1994クイーン談話室作者: エラリークイーン,Ellery Queen,谷口年史出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 1994/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るぼくが上記K…

迷信、ルソー、トルストイ

トルストイ『文読む月日(上)』北御門二郎訳、ちくま文庫、2004文読む月日〈上〉 (ちくま文庫)作者: レフ・ニコラエヴィチトルストイ,北御門二郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (21件…

池内紀、若林恵『カフカ事典』

池内紀、若林恵『カフカ事典』三省堂、2003カフカ事典作者: 池内紀,若林恵出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2003/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る本格的な「事典」というよりは、池内氏のエッセイと若林氏の解説がいっし…

橋本治『ちゃんと話すための敬語の本』

橋本治『ちゃんと話すための敬語の本』ちくまプリマー新書、2005ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)作者: 橋本治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 61回この商品を含むブログ (63件) を見る新創刊「…

高橋源一郎『性交と恋愛にまつわるいくつかの物語』

高橋源一郎『性交と恋愛にまつわるいくつかの物語』朝日新聞社、2005性交と恋愛にまつわるいくつかの物語作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2005/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (49件) を見る 「内容は…

橋本治『貧乏は正しい!』

橋本治『貧乏は正しい!――ぼくらの東京物語』小学館文庫、1998貧乏は正しい!―ぼくらの東京物語 (小学館文庫)作者: 橋本治出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る未読だったので。

鮎川信夫『近代詩から現代詩へ――明治、大正、昭和の詩人』

鮎川信夫『近代詩から現代詩へ――明治、大正、昭和の詩人』詩の森文庫、思潮社、2004近代詩から現代詩へ―明治、大正、昭和の詩人 (詩の森文庫 (004))作者: 鮎川信夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2004/12メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ …

谷川雁『汝、尾をふらざるか――詩人とは何か』

谷川雁『汝、尾をふらざるか――詩人とは何か』詩の森文庫、思潮社、2004汝、尾をふらざるか―詩人とは何か (詩の森文庫 (002))作者: 谷川雁出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2004/12メディア: 新書購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (8件) を見る相…

スーザン・ソンタグ氏死去

米国の批評家・作家、スーザン・ソンタグさんが死去 http://www.asahi.com/obituaries/update/1229/001.html 約40年間にわたり米国を代表する知識人の一人と目されてきた批評家・作家のスーザン・ソンタグさんが28日朝(日本時間同日夜)、ニューヨーク…

トルストイとドストエフスキー

『トルストイとドストエフスキー――最初の神/最後の神』 [来るべき書物](*) 作品と生の対立/作品における生の対立 最初の神/最後の神 懐疑主義のエンジン/相対主義のエンジン 健康の病い/病いの健康 悲劇/喜劇 (*)[来るべき書物]=「こんな本が書け…

今更

ほんと今更なんだが。書名と表紙写真のギャップがなんとも...

中野孝次氏死去

ドイツ文学者の中野孝次さんが死去 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040722-00000505-yom-soci 人生とは何かを問いつづけた作家でドイツ文学者の中野孝次(なかの・こうじ)さんが、16日肺炎のため死去していたことが22日わかった。79歳だった。…

鷺沢萠さん死去

鷺沢萠さん死去の報。 「川べりの道」「葉桜の日」作家の鷺沢萠さんが急死 「葉桜の日」など、家族や人間関係をみずみずしく描いた作家、鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ、本名・松尾めぐみ)さんが12日夜、都内の自宅で亡くなっているのを、訪ねてきた知人が発…