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哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

金子務さん(週刊読書人)

なんと金子務さんが『理不尽な進化』を書評してくださいました。


敗者たちの立場から、進化論思想の理不尽さと論争点を説いたのが本書である。(…)
著者はこの道の専門家ではなく、若き哲学的知識人である。資料を博捜して、論争のもつれを解き、一般人に伝えるにはいい位置にいるし、真摯な態度には好感が持てる。(…)
この論争は進化論の舞台から学問論に飛び出す難問である。著者は基本的にドーキンス派だが、説明の手段と理解の納得というレベルの違いで議論の食い違いを説明している。(…)
久しぶりに知的刺激を受けた好著である。

ありがとうございます! 金子氏の『アインシュタイン・ショック』は勿論みんな読んでいることと思います(読んだことがないならはやく読んだほうがいいぜ©浅井健一)。まるで謹厳な学者と筆力あふれる作家とがふたりがかりで書いたようなスケールの大きな作品でした。代表作といえばこの『アインシュタイン・ショック』だと思いますが、私としては、中公叢書の佳品『オルデンバーグ──十七世紀科学・情報革命の演出者』も推したいと思います。17世紀の巨人たちを束ね、Philosophical Transactionsを発行し、王立協会の事務総長を努めるなどして、現在につながる科学情報ネットワークの基礎を築き上げた男についての貴重な評伝。

アインシュタイン・ショック〈1〉大正日本を揺がせた四十三日間 (岩波現代文庫)

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アインシュタイン・ショック〈2〉日本の文化と思想への衝撃 (岩波現代文庫)

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理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ

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