哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

大審問官スターリン


『磔のロシア――スターリンと芸術家たち』『熱狂とユーフォーリア――スターリン学のための序章』につづく、亀山郁夫氏のスターリノロジー最新刊。

帝政ロシアで秘密警察の手先となった過去をもつスターリンは、自らのこのトラウマを癒すため、多くの人間を「粛清」の名目で抹殺してきた。ショスタコーヴィチプロコフィエフなどの音楽、ゴーリキーブルガーコフ、パステルナークなどの小説、マヤコフスキー、エレンブルクなどの詩、エイゼンシテインなどの映画―どれをとっても20世紀ソ連の芸術作品は美しいものばかりだ! 自由のないところに、真の芸術作品は生まれるのか? スターリンのモノローグをまじえながら、芸術家を巻き込んで繰り広げられたソ連秘密警察の大テロルの裏面をえぐる迫真のドキュメント。(出版社紹介文)

下記と併読のこと。

磔のロシア―スターリンと芸術家たち

磔のロシア―スターリンと芸術家たち

熱狂とユーフォリア―スターリン学のための序章

熱狂とユーフォリア―スターリン学のための序章

全体芸術様式スターリン

全体芸術様式スターリン

【関連記事】
◇哲劇メモ > [新刊] - 必ずしも最新刊とはかぎりませんが
http://d.hatena.ne.jp/clinamen/searchdiary?word=%2a%5b%bf%b7%b4%a9%5d