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哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

はあ、へえ、ふーん、うん、しまった!

新刊 言語 映画

『月刊言語』

  • 月刊言語』2005年11月号(vol.34-no.11)、大修館書店
    特集*感動詞――未開拓の研究領域へ

    フィラー、応答詞など、感動詞の研究が近年活発化してきている。非言語音も用いられるなど言語学的に考察するうえでの難しさもある領域だが、むしろそれゆえにこそ、期せずして話し手の心情が表れるなど、コミュニケーションにおいて重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。会話分析の手法や方言学的アプローチなども踏まえ、感動詞研究の最前線と今後の展望を論じる。
    http://thistle.est.co.jp/tsk/detail.asp?sku=50511&page=1

あの、ええと、へえ、ほう、ふーん、いや、しまった! etc. 間投詞とか応答詞とか呼ばれるこれらの言葉は「感動詞」と総称されることがあるという。ふーん。

しかも「未開拓」だったとは! へえ。

パラパラとしているだけでなかなかおもしろい。とくに32〜33頁に挿入されている折り込み図面は必見。

質問文:失敗した時に思わず口にする言葉は何ですか?

上記にたいする回答の全国分布が図示されている。シマッタ、シモタ、アイター、アチャー、等々。個人的なお気に入りは、「ヤッター」「ヤイヤイ」「バッサリ」、そして「アキサミヨー」(詳細については実物をご覧あれ)。

下記は主要目次。

田窪行則「感動詞言語学的位置づけ」
富樫純一「「へえ」「ほう」「ふーん」の意味論」
定延利之「「表す」感動詞から「する」感動詞へ」
串田秀也「「いや」のコミュニケーション学――会話分析の立場から」
友定賢治「感動詞への方言学的アプローチ――「立ち上げ詞」の提唱」
澤村美幸、小林隆「「しまった!」に地域差はあるか? 《折込地図》「しまった!」を表す方言の分布」
中川正之「マリリン・モンローの驚き」
今井邦彦「英語感動詞の使い方」
柿木重宜「絵になった感動詞

ちなみに、映画『七年目の浮気』の有名なあのシーンでマリリン・モンローが叫ぶ台詞の表記は、英語話者によると「Aah-huh!」になるそうである。

大修館書店
http://www.taishukan.co.jp/

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