哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

多重映画脚本家 桂千穂


変態妖怪少年脚本家・桂千穂氏の新刊。

多重映画脚本家 桂千穂

多重映画脚本家 桂千穂

彼がいかに変態的かつ妖怪的かつ少年的であるか。もちろん作品を観てみればよいのだが、なにしろかかわった作品が膨大であるし、いまや観られないものも多い。この本から出発して門を叩いてみてほしい。いまからでも遅くはない。

『ハウス』『あした』の大林宣彦監督作品から『俗物図鑑』『スタア』の筒井康隆原作作品、そして『暴行切り裂きジャック』を代表とする53本のロマンポルノなど、あらゆるジャンルの映画脚本79本を書いた異能の脚本家・桂千穂の集大成本。(版元広告文)

同書のあとがき(「みなさん。ありがとう」)を読んだとき、思わず落涙しそうになってしまった。しかし、断じていまはそのときではない。書きたいこともあるが、それについても、いまはそのときではないと思う。いまはとにかく、80本目の実現を願う。

ワイズ出版
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