哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

季刊『インターコミュニケーション』(Autumn 2005)


特集は「戦後60年 戦争と平和のメディア――歴史・記憶・表象の動態」。

冒頭のカラー「戦争の視線――第一次・第二次世界大戦の戦争プロパガンダ資料」、見たことのなかったものが含まれていておもしろかった。プロパガンダにおける女性と子ども(「女子供」)の表象のありかたにも注目。

下記は主要目次。

特集 feature
戦後60年 戦争と平和のメディア――歴史・記憶・表象の動態
【カラー】 戦争の視線――第一次・第二次世界大戦の戦争プロパガンダ資料
【座談会】 西谷修港千尋吉見俊哉「戦争プロパガンダと記憶――ポスターからデジタル・アーカイヴまで」
【論考】 土屋誠一「世界の一望という神話――「Google Earth」とスキャンされる世界」
【写真】 記憶の空間1 ダニエル・リベスキンドユダヤ博物館」(撮影:下田泰也)
【対話】 大澤真幸佐藤卓己「〈八月十五日〉の連続と断絶――「記念日」と歴史認識
【写真】 記憶の空間2 ピーター・アイゼンマンホロコースト・メモリアル」(撮影:下田泰也)
【論考】 安藤礼二イデアの戦争――イラン革命から第二次世界大戦へ」

特別掲載として、ドミニク・パイーニ「ゴダール、愚かな人物たち」(坂本安美訳)。

連載では、北田暁大ディスコース・ネットワーク――2000「システムとしての討議」承前)、青山真治(アメリカ映画の現在「二一世紀のフォークロアのために」)、後藤繁雄(美食文体論「甘口文体への断想 真夏の谷崎潤一郎」)、坂本龍一坂本龍一 skmt2「後藤繁雄 テキスト」)、藤幡正樹(パラレル・リアリティ「EightOffのウロボロス」)。

あと、ローリー・アンダーソンへのインタビュー(聞き手:木幡和枝)や「時間の記録」展のレビュー(畠中実)など。

ICC Online > 季刊InterCommunication
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