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哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

ガッタガタゴー


先日、とある編集者――日ごろからその仕事ぶりに驚嘆しつつ、わたしが勝手に信頼を寄せている編集者であるが、いまは仮にヨーゼフ・K氏とでも呼んでおこう――のかたから、初めての原稿依頼をいただいた。

K氏からの依頼は、仕事の規模だけをみれば単行本執筆の何十分の一にも満たない小さな記事の執筆である。しかしわたしにとっては、この仕事をやりとげるには単行本を一冊書きあげるくらいの気合いが必要になりそうだ。

ところでいまわたしは、「〜になりそうだ」などと悠長なことを言った。しかし、残された時間はあと十日しかないのである。240時間である。そう、悠長にも朝の5時にこんなしょーもないブログ記事などを書いている場合ではないのである。機関車みたいに走っていかなければならないのである。

課せられた主題はわたしにとって、長いあいだ喉に刺さって抜けない小骨のような存在であった。いつも喉がチクチクしている。気になってしかたがない。心身が切り裂かれるような痛みでもなければ、脂汗がしたたりおちるような苦悶でもない。でも、こういうのにかぎって、どうしてよいものやらわからなくなるものだ。ときには水をガブ飲みしてみたり、おにぎりを噛まずに飲み込んでみたりもしてみたのだが、小骨はいつまでも残りつづけた。

いかん。またもやずいぶんと悠長かつまわりくどい言いかたになってしまった。要は、長いあいだ気になっていたことなのに、これまでどうしてもうまく書けなかった類いの主題に挑戦しなければならない、ということである。変わらなければならない。そういうことである。

こういう場合に必要なのは、断然、次の2曲である。これらをおいてほかにはあるまい。どちらも作詞作曲は真島昌利、歌と演奏はザ・ハイロウズでお送りします。

ザ・ハイロウズ「チェンジングマン」
変わるぜ いつだって
変わるぜ 今だって
するりと抜けていく
水銀光ってる
チェンジングマン
ブルーベリーヒルの上
スリルを見つけたぜ
あきらめる度に
何かが死んでいく
キミがそう信じるのなら
ガラクタだって宝ものだろ
そういうことじゃん
チェンジングマン
やさしいフリすんな
その気もないくせに
アブラのとこはちょっと
食えないから残す
あちこち行ったけど
どこにもなじまない
変わるぜ いつだって
変わるぜ 今だって
死にものぐるいでやんなきゃ
ダメなんだ つまらなくなる
そういうことじゃん
チェンジングマン

ザ・ハイロウズ「ガタガタゴー」
働いて働いてまた働く
仕事より楽しいのはまた仕事
休みたいなんて思ったこともねえ
機関車みたいに走っていくぜ
24時間じゃ全然足りねえ
全てブチのめせ オレのロックンロール
ガタガタゴー
落ち着かないなら・・・でも吸えよ
くたびれたんなら・・・でもやれよ
結局のところ退屈なんだろ
ガタガタゴー
関係ねえ ブタの生活
関係ねえ ウシの生活
関係ねえ イヌの生活
ブッ壊れたっていいじゃん

アルバム『バームクーヘン』(1999)に収録。

バームクーヘン

バームクーヘン

さてと。仕事するか。ガッタガタゴー♪


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