哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

つまらない*

今日も暑かった。涼しくなるのを待ってマ散歩にでかける。

機嫌よくマ散歩中に携帯電話が鳴った。珍しい。出てみると、近所のレンタルショップからであった。

ノラ・ジョーンズの『フィールズ・ライク・ホーム』のご返却が確認できておりませんで...(大意)

がびーん。

部屋に帰って捜してみた。はたして、(本の)山々の谷間に、それはあった。憂鬱である。

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Norah Jones - 東芝EMI
http://www.toshiba-emi.co.jp/norahjones/

追記

で、上記ノラ・ジョーンズのCDを返しに車に乗ったとき、つけっぱなしだったラジオからスタンリー・キューブリックの話が聴こえてきた。今日が生誕日なのだそうだ。

キューブリックが映画をつくるようになったきっかけとして、彼のこんな言葉が引かれていた。

わたしは映画のつくりかたなど、なにも知らなかった。でも、たくさんのつまらない映画を観て、わたしならこんなにつまらない映画はつくろうと思ってもつくれないだろうということがわかった。そうした映画たちは、わたしにかぎりない勇気を与えてくれた。(大意。記憶を頼りに適当に書いているので、そこんとこよろしく。)

言うね。

運転しながら、「映画」を「本」に置き換えて、そっと口に出してみた。まことにおそれおおいことである。

CRM-114 Unofficial Kubrick Site in Japan - ファンサイト。
http://tree.main.jp/kubrick/