哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

ガーダマーとの対話

ガーダマーとの対話―解釈学・美学・実践哲学 (ポイエーシス叢書)

ガーダマーとの対話―解釈学・美学・実践哲学 (ポイエーシス叢書)

若手研究者カルステン・ドゥットによるインタビュー。原著が刊行されたのは1993年で、ガーダマーは当時93歳。

ドゥット 「自分の用いている方法の客観性に頼り、自身の歴史的制約性を否認することによって、自分が先入見を免れていると確信していると思い込んでいる者は、先入見の暴力を経験する。先入見は背後からの力(vis a tergo)として、彼を制御できない仕方で支配する。」

ガーダマー その通り!

ドゥット これは『真理と方法』からの引用ですよ。

ガーダマー 分かっている。

おもしろい。

未来社
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