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哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

古書店めぐり@早稲田

用事があって早稲田へ。ついでに久しぶりに早稲田の古書店をめぐる。
今日の収穫は下記のとおり。

ワイド版世界の大思想 (2-2)

ワイド版世界の大思想 (2-2)

ワイド版世界の大思想 (2-3)

ワイド版世界の大思想 (2-3)

上下セット。安かった。うれしい。

伊奈さん(id:inainaba)発見!(古本で申し訳ありません)

  • ノルベルト・ヴァイス『カントへの旅――その哲学とケーニヒスベルクの現在』同学社、1997
カントへの旅―その哲学とケーニヒスベルクの現在

カントへの旅―その哲学とケーニヒスベルクの現在

著者ヴァイス氏による「はしがき」より。

かつての東プロイセンに向かう旅の途中、リトアニアの都市パランガの空港でパスポート検査を受けたときのことである。係員が愛想のいい笑いを浮かべながら、流暢なドイツ語で私に尋ねた。
「昔の故郷を訪ねるのですか。」
私は違うと言った。
「それでは観光旅行なんですね。」係員はそう言うと、世界中のパスポート検査係がみせるあの独特の投げやりな態度で、私のパスポートをめくった。そのまま取り合わずにおくこともできたが、私は首を振った。男は問いただす顔付きになった。もう笑ってはいなかった。
私の旅の理由はとても個人的な、見方によってはいくぶんセンチメンタルなものだったので、打ち明けるのは少しばかりためらわれた。しかし、相手はどうしても答えろといわんばかりだったし、適当な口実も思いつかなかったので、私は正直に言った。
「哲学者を訪ねるつもりなのです。それと、プレーゲル川に沿った彼の古くて新しい町を。」
係員は虚を突かれた様子で、今度は彼が沈黙する番だった。私たちはそれぞれ考えをめぐらせながら見つめあった。やがて彼はパスポートを返してよこした。そして先程と同じように微笑しながら、こう言った。
「よいご旅行を。ケーニヒスベルクイマヌエル・カントによろしく。」

ナイスボケ>ヴァイス氏&ナイスツッコミ>係員氏。

これは新刊。あとで気づいたのだが、朝日選書だったのか! 装丁がピンク色なので気がつかなかった。

肝心の映画のほうは、勝手に無意味にプレッシャーを感じてしまい、観るのをズルズルと延ばし延ばしにしてしまっているのだが...

パッチギ! - 公式サイト。
http://www.pacchigi.com/

ほか数冊を抱えて帰宅。