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哲劇メモ

吉川浩満(@哲学の劇場)の日々の泡

サー問題

随想 人さまざま 卓球

「サー」この日午前10時3分、女子ダブルスの初戦で福原の2005年初「サー」が飛び出した。第1セット、8―9から相手がミスして、9―9になった時だ。その後も、福原は「サー」を繰り返した。第1セットは取られたものの、3セットを連取し、逆転勝ち。

その後の混合ダブルス準々決勝、女子ダブルス5回戦でも、ところどころで「サー」を出した。前日までは出さなかったかけ声を3日目になって連発した。

「かけ声も出ましたが、調子が上向いてきてるんですか」の質問に「言っていいですか」と前置きした後に「かけ声は私だけじゃないんです。大会を見てもらえれば分かりますが、アヒルみたいな声の人もいるし、ニワトリみたいな声を出している人もいるじゃないですか。私だけにこだわらないでください」と訴えた。(スポーツ報知)

via http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20050114&a=20050114-00000022-sph-spo

前回(*)もよかったが、今回はもっといい。

「言っていいですか」という前置き、「大会を見てもらえば分かりますが」という参照指示と「アヒルみたいな声の人もいるし」という選手行動の記述("seen but unnoticed"的事態の指摘)、そして「私だけにこだわらないでください」という実存的な要請とが、ほとんど完璧といっていいくらい的確に組み合わされている。もちろんユーモア(=サーヴィス精神)――アヒルやニワトリを持ち出すことでかもしだされる――も忘れていない。

氏の言動には学ぶべきものがたくさんある。

also see http://d.hatena.ne.jp/clinamen/20040816#p1